2014年1月21日火曜日

冬が来た


     ろうばい

きっぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え

公孫樹の木も箒(ほうき)になった

きりきりともみこむような冬が来た

人に嫌がられる冬

草土に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ僕に来い、僕に来い

僕は冬の力、冬は僕の餌食だ

                  高村光太郎 冬が来たより


昨日は大寒でした。

長崎も今日、時折雨の中に雪が混じって降っていました。

雪混じりの雨の中を走りながら、

光太郎のこの力強い詩が浮かんできました。

冬はじっとしているかに見えて、大地も樹木も虫達も、

その時に向けてエネルギーを蓄えているんだと思います。

私も夏よりははるかに冬が好きです。

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