今日は、今89才の料理研究家辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画
「天のしずく」を見てきました。
辰巳さんが、作られるまごころのこもった手仕事の「いのちのスープ」が、
緩和ケアを受けられている病床の方がたにも届けられて、
食されている人の姿は胸を打ちました。
辰巳さんは、ゆっくり丁寧に野菜を切られたり、
炒めるときもへらで丁寧にされ、
急がず瞬間瞬間に命を込められているかのようでした。
「できるだけおいしく作って喜ばさせようというのは、
愛していることの現れだと思うわね。」と言われ、
そうやってこれまで生きて、料理をし、人々に伝えてこられたのです。
辰巳さんが、戦死したご主人、ご両親への思いなどを語られる時は、
90年近く生きられての深い人生の悟りがあられ、感動で涙が流れました。
私は20代に、「手塩にかけた私の料理」という本で
辰巳浜子(芳子さんの母)、芳子さんを知りました。
その本のレシピで、色々作りましたが、今日映画を見て、真髄の所は
何もわかってなかったなあと思いました。
自主上映の本当に素晴らしいいい映画でした。
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