2014年1月11日土曜日

映画「天のしずく」


今日は、今89才の料理研究家辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画

「天のしずく」を見てきました。

辰巳さんが、作られるまごころのこもった手仕事の「いのちのスープ」が、

緩和ケアを受けられている病床の方がたにも届けられて、

食されている人の姿は胸を打ちました。

辰巳さんは、ゆっくり丁寧に野菜を切られたり、

炒めるときもへらで丁寧にされ、

急がず瞬間瞬間に命を込められているかのようでした。

「できるだけおいしく作って喜ばさせようというのは、

愛していることの現れだと思うわね。」と言われ、

そうやってこれまで生きて、料理をし、人々に伝えてこられたのです。

辰巳さんが、戦死したご主人、ご両親への思いなどを語られる時は、

90年近く生きられての深い人生の悟りがあられ、感動で涙が流れました。

私は20代に、「手塩にかけた私の料理」という本で

辰巳浜子(芳子さんの母)、芳子さんを知りました。

その本のレシピで、色々作りましたが、今日映画を見て、真髄の所は

何もわかってなかったなあと思いました。

自主上映の本当に素晴らしいいい映画でした。

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