入口より被爆クスノキ(表)
神社側より被爆クスノキ(裏)
すぐ近くの山王神社に行ってきました。
ここには、、被爆した2本のクスノキがあります。
爆心地から800mにあるこの地は、原爆で壊滅的な被害を受け、
住民もほとんどの方がなくなり、生き残った方は20名ほどだったそうです。
神社の宮司さん家族は、防空壕に入り奇跡的に皆助かったと言われました。
樹齢500年から 600年のこのクスノキも原爆の熱線で裸同然となり、
その後再び芽吹き、樹高10m、幹回り南の木8.2 m左の木 6mになっています。
木は、樹木医によって手当がされています。
木の胴の中からは、原爆当時の焼けた石や瓦が出てきたそうです。
この2本の木は、神社側から見ると優しい姿の1本の木に見えます。
多くの悲惨な光景を目にし、自分自身も傷つき深い悲しみを知っているから、
寄り添っているのではないかと思います。
今日、クスの葉音がさわさわ、さわさわと聞こえました。
それはまるで深い鎮魂と希望の歌を歌っているように私は感じました。
両手で木に触れると、とても暖かかったです。
悲しみを超えて、力強い再生、希望を感じさせてくれかのようでした。
この木は、影絵作家の藤城清冶氏、
ジブリの背景画で有名な男鹿和雄氏も描いておられます。
長崎県美術館で以前見ることができました。
本当に、会いに行くたびに、好きになる木です。
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