今日は義父の命日です。
自宅で95歳で亡くなってから11年の月日が経ちました。
父は病院嫌いだったし元気だったのでほとんど病院にかかる事もなく
過ごしていました。
でも亡くなる前日に寝込み往診を受けて
翌日に自宅で点滴を受け「ありがとう」と息子である夫に言い亡くなりました。
あっぱれな幕引きでした。
晩年は頑固で自分の事は自分でし姉と一緒に暮らしていました。
88歳の時には一人暮らしがしたいからと行った事もない大阪に
一人でボストンバッグ一つ持って夜行バスで大阪に行き
手続きも全部自分でしアパートを借りて暮らしていました。
でも食事などあまりよくなくて弱りこれでは家族に迷惑をかけると
4,5か月で自分でまた整理し夜行バスで自宅に帰ってきました。
スーパーおじいさんです。
その義父が14歳の時に働いた給金でマリアの聖画を買い、
その絵が父の家の居間にずっと飾ってありました。
親指が出ているので「親指のマリア」なのか目から涙を流され
頭の上には光がさしているので「悲しみの聖母」なのかはわかりません。
14歳で買った複製画なのでもうボロボロで
父が亡くなった時に姉が御棺に入れようとしたら
孫娘が「じいちゃんに自分がもらうように約束していたから」
と取り出し孫娘のものとなり今は彼女の家で飾られています。
14歳でこの絵を買うような感性も持っていて
真に気骨ある立派な義父でした。
なかなかあのようには生きられません。
でも息子である夫、孫である息子にもその血が流れてはいるようです。
義父を思い出し祈る朝です。
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