2017年1月19日木曜日

遠藤周作「沈黙」



今週末から話題のスコセッシ監督の映画「沈黙」が封切られます。

我が家にも確か初版本に近い本があったはずと出してみました。

1972年のもので、本の中の表紙は茶色の布張り、

カバーには日本古地図の写真、その上を透明なカバーがつき

丈夫な箱に入っていました。

遠藤周作氏は、初版本を凝って丁寧に作られたんです。

「沈黙」にかけられた情熱を感じる古き良き時代の本です。


私は遠藤周作氏の亡くなられる2年前の1994年に

偶然に沈黙の舞台となった黒崎の海岸で遠藤氏にお会いしました。

家族4人で春休み海岸で遊んでいました。

そこに遠藤氏一行が来られ、ビデオ撮影が行われたのです。

その時、二男が海岸の鋭い石で足を切り怪我して血が出ました。

殉教の地だから血を見るのかなと思いましたが、、。

止血をし、もう海岸では遊べないのでと

上の資料館やら黒崎教会に行きました。

ところがまたそこでも遠藤氏一行と一緒になったんです。

初めは遠藤氏だとはわからなくて、帰り際に夫が気づきました。

その時の撮影は後にビデオ本として発行されました。

私達は映ってはいませんせんでしたが、

遠藤氏と同じ時空にいたのです。

それ以来、遠藤氏のファンになり本はかなり読みました。

「沈黙」が映画になって感無量です。

映画を見に行く前に、

この「沈黙」の本を再びしっかり読もうと思っています。

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