2014年6月19日木曜日

「柳原白蓮」を読んで



今テレビの「花子とアン」で仲間由紀恵が演じている

美貌の歌人柳原白蓮を知りたくて、

井上洋子薯 西日本新聞社の「柳原白蓮」を読み終えました。

今回本を読んで、私が今まで知っていた白蓮とは、

ずいぶん違っていて、彼女に対する認識がずいぶんと変わりました。

伯爵家に生まれ、家どうしの意にそぐわぬ2度の結婚、離婚、

36才で命がけの恋を社会活動家とし再び結婚、その後の人生は一変します。

でもそこからが、彼女が彼女らしい真の人生を生き出すのです。

2度目の九州の炭鉱王伊藤伝右衛門との10年の結婚生活を、

彼女は30年余り経ってから振り返り「その10年は、泣きも怒りも恨みも

それはすべて今日の私のための土台となっている。九州に嫁に来なかったら、

ろくな歌も読めなかっただろう」と言っています。


試練は、その後の人生の糧となっていったのです。

この本で、伊藤伝右衛門に対する見方も変わりました。

九州男児らしく、男らしい人情の深い人物だったようです。

ただ当時の白蓮は、生まれ育ちの違いから互いに理解できなかったようですが、、。

何でも、ある一面からのみ見ると偏った見方しかできません。

この本は、時代背景や白蓮、伊藤伝右衛門に関わった人々の事も書かれています。

私にとっては、今まで以上に柳原白蓮が魅力的な人となりました。

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