今テレビの「花子とアン」で仲間由紀恵が演じている
美貌の歌人柳原白蓮を知りたくて、
井上洋子薯 西日本新聞社の「柳原白蓮」を読み終えました。
今回本を読んで、私が今まで知っていた白蓮とは、
ずいぶん違っていて、彼女に対する認識がずいぶんと変わりました。
伯爵家に生まれ、家どうしの意にそぐわぬ2度の結婚、離婚、
36才で命がけの恋を社会活動家とし再び結婚、その後の人生は一変します。
でもそこからが、彼女が彼女らしい真の人生を生き出すのです。
2度目の九州の炭鉱王伊藤伝右衛門との10年の結婚生活を、
彼女は30年余り経ってから振り返り「その10年は、泣きも怒りも恨みも
それはすべて今日の私のための土台となっている。九州に嫁に来なかったら、
ろくな歌も読めなかっただろう」と言っています。
試練は、その後の人生の糧となっていったのです。
この本で、伊藤伝右衛門に対する見方も変わりました。
九州男児らしく、男らしい人情の深い人物だったようです。
ただ当時の白蓮は、生まれ育ちの違いから互いに理解できなかったようですが、、。
何でも、ある一面からのみ見ると偏った見方しかできません。
この本は、時代背景や白蓮、伊藤伝右衛門に関わった人々の事も書かれています。
私にとっては、今まで以上に柳原白蓮が魅力的な人となりました。
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