今週末から話題のスコセッシ監督の映画「沈黙」が封切られます。
我が家にも確か初版本に近い本があったはずと出してみました。
1972年のもので、本の中の表紙は茶色の布張り、
カバーには日本古地図の写真、その上を透明なカバーがつき
丈夫な箱に入っていました。
遠藤周作氏は、初版本を凝って丁寧に作られたんです。
「沈黙」にかけられた情熱を感じる古き良き時代の本です。
私は遠藤周作氏の亡くなられる2年前の1994年に
偶然に沈黙の舞台となった黒崎の海岸で遠藤氏にお会いしました。
家族4人で春休み海岸で遊んでいました。
そこに遠藤氏一行が来られ、ビデオ撮影が行われたのです。
その時、二男が海岸の鋭い石で足を切り怪我して血が出ました。
殉教の地だから血を見るのかなと思いましたが、、。
止血をし、もう海岸では遊べないのでと
上の資料館やら黒崎教会に行きました。
ところがまたそこでも遠藤氏一行と一緒になったんです。
初めは遠藤氏だとはわからなくて、帰り際に夫が気づきました。
その時の撮影は後にビデオ本として発行されました。
私達は映ってはいませんせんでしたが、
遠藤氏と同じ時空にいたのです。
それ以来、遠藤氏のファンになり本はかなり読みました。
「沈黙」が映画になって感無量です。
映画を見に行く前に、
この「沈黙」の本を再びしっかり読もうと思っています。