2016年11月7日月曜日

半襟をつけて

      長襦袢の半襟

40年前に白無地の反物を抜き紋でピンクに染めて、

夫の母に縫ってもらった着物があります。

その紋付は一度も袖を通すことなく、しつけがかかったまま

虫干しもせず和ダンスの中に入れたままでした。

大切なその着物をどうにかしたいと思い

1度だけでも着て写真を撮ろうと思いました。

着物は着るのが大変だし、30年前から着るのをやめていました。

30年ぶりに小物や長襦袢、帯など出してみました。

ピンクの着物はたとう紙の中で新品のままでしたが、

長襦袢や着たことのある他の着物はしみがでていました。

30年もほったらかしだったのでそうなるでしょう。

とりあえず長襦袢はエマールで手洗いし、半襟をつけました。

半襟のつけ方も忘れていてネットで確認しながらの手仕事です。

しつけまでも絹糸で丁寧に縫ってある着物を見て

和裁、洋裁、編み物など

何でもできた義母の事に思いがいきました。

義母は新聞の投稿などもし、何度か掲載されるほど文才もあり、

素敵な細やかな優しい人でした。

何でもできる母から見ると私はふがいない嫁だったと思います。

しかし義母は何一つ嫌なことは言わず見守ってくれていました。

「やまとなでしこ」のような人でした。

そんな彼女が縫ってくれた着物を着つけてもらい写真をとろう。

なんかわくわくしてきました。

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