明治12年ドロ神父は、遠い遠いフランスのノルマンディー地方から
長崎の外海町に28歳の若さで神父として来られました。
宗教的指導者であると共に、地域の発展に貢献されました。
外海の貧しい人々が、自分の村で働き、生活できるようにと、
養護院などの施設建設、農業、印刷、医療、土木、
教会などの建設、開拓事業など様々な分野で尽くされました。
社会福祉概論などの福祉の教科書には、必ずドロ神父の事は書いてあります。
この写真の大平作業所跡は、出津の変岳の裏を買い求め、
17年かけて開墾し、農業開墾活動に伴う施設跡です。
外海の玄武岩を使い、レンガで仕上げ、強固で、美しい建物だったことでしょう。
ドロ神父は、ここまで馬で来られていて、まだ鉄の馬止めが残っていました。
ドロ神父は貴族の出身で、74歳で亡くなられた時は、ほとんどの財産は
この外海の地域発展の為に使い果たされていたそうです。
大平作業所跡は、瓦やレンガが崩れ落ちていましたが、
ドロ様の地域の方々に対する深い思いは、朽ちてはいないことを強く感じました。
帰りに食べた、ドロ様ソウメンの何と美味しかったことか。
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