2016年4月16日土曜日

白花豆(とろくすん)



子供の頃、お祝いや法事、お正月には必ず母が作っていた

「とろくすん」の煮豆をほんとうに久しぶりに作りました。

長崎では、黒豆よりは白花豆を昔はよく炊いていました。

料亭の卓袱料理でも白花豆が出ます。

「とろくすん」は、長崎の方言かと思っていましたが、

10粒並べると6寸にもなる程粒が大きいので

「十六寸」(とろくすん)というそうです。

白花豆は、豆自体の味は弱く砂糖の味で頂きます。

だからうちでは、豆好きの二男が中学生の頃に、

「煮豆には紫花豆か黒豆にして」と言ったので

それ以来、白花豆は炊きませんでした。

今日は母を思い出し作ってみました。

パーミキュラで弱火で炊いて、氷砂糖を豆の8割入れ

じっと待ってくずれることもなく上品に炊けました。

母が作っていた「とろくすん」は、砂糖も多く、

少し煮くずれていて、そこから砂糖がしっかり入り甘く

美味しかったです。

懐かしくてよかったのですが、やっぱり煮豆は

豆の味が美味しい紫花豆か黒豆がいいなあと思いました。

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