2012年に出た藤城清治氏の影絵が入った
宮沢賢治作の「セロ弾きのゴーシュ」です。
子供の頃から読んできた物語ですが、
藤城氏の絵だと、ゴーシュや動物達の気持ちが
ストレートに伝わり、読んでいて泣けてきました。
見開きで大きな絵も入り29枚が描かれています。
チェロの描き方が素晴らしいのです。
ゴーシュの弾いている姿からも、
重厚なチェロの音が伝わってくるような気がします。
チェロの後ろの部分のカエデの板の虎杢(トラの縞模様)
までもがとてもリアルに描かれています。
物語では粗末な箱みたいなチェロなのですが、
高価なすごいチェロのように見えます。
藤城さんはチェロがお好きなのではないかと思いました。
こんなに素晴らしい絵本なのに税込で2400円でした。
私にとって、この本は宝物となるでしょう。
いい本と出会えて幸せでした。
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