2015年5月2日土曜日

セロ弾きのゴーシュ






2012年に出た藤城清治氏の影絵が入った

宮沢賢治作の「セロ弾きのゴーシュ」です。

子供の頃から読んできた物語ですが、

藤城氏の絵だと、ゴーシュや動物達の気持ちが

ストレートに伝わり、読んでいて泣けてきました。

見開きで大きな絵も入り29枚が描かれています。

チェロの描き方が素晴らしいのです。

ゴーシュの弾いている姿からも、

重厚なチェロの音が伝わってくるような気がします。

チェロの後ろの部分のカエデの板の虎杢(トラの縞模様)

までもがとてもリアルに描かれています。

物語では粗末な箱みたいなチェロなのですが、

高価なすごいチェロのように見えます。

藤城さんはチェロがお好きなのではないかと思いました。

こんなに素晴らしい絵本なのに税込で2400円でした。

私にとって、この本は宝物となるでしょう。

いい本と出会えて幸せでした。

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