2015年5月1日金曜日

聖なる光



長崎では、6年ぶり2度目の藤城清治展を

長崎県美術館で見てきました。

サブタイトルは、「聖なる光」。

入ってすぐの19才の時に描かれた絵画は、

藤城さんの原点の愛と優しさを感じるものでした。

新約、旧約聖書物語からの影絵、絵本の挿絵、

長崎26聖人のレリーフ、山王神社クスノキ、

軍艦島の影絵など数多くの作品があります。

どれも息をのむすばらしい作品ばかりでした。

本当にそれらの絵からは、聖なる光が出て、

小人の弾くピアノやチェロなどの絵からは

音楽が聴こえてくるようでした。

以前NHKの「日曜美術館」で、

福島に行かれ、重い防護服に身を包み、

懸命にスケッチされている映像を見ました。

その時描かれた絵もあり訴えるものがありました。

92才の今も、現役で細かな影絵の製作をなされ、

日々進化され続けておられます。


県美術館は、開館してからちょうど10年がたちます。

私は開館した時、ボランティアで館内誘導をしていました。

10周年の記念にふさわしい藤城氏の展示があり、

とても感慨深いものがありました。

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