知り合いの方に用事があり、訪問しました。
その方は、23歳の息子さんを事故で亡くされています。
その道に、やぶ椿が咲き誇っていました。
椿はがくを残して、まるごとぽろっと落ちます。まだ綺麗なうちに。
若い息子さんの死は、ご家族の方々にとっては、全く受け入れ難く、
絶望そのものだったと思います。
互いに会うたびに涙でした。
あれから7年、妹さんは結婚され、弟さんも就職の内定をもらったと。
悲しみは癒えないけれど、少しづつ元気になっていかれていました。
椿は常緑で、日蔭でも咲いて、冬、色のない世界に赤い花をたくさんつけます。
親子の変わらぬ愛を教えてくれているようでした。