2019年10月25日金曜日

出津(長崎市外海町)



長崎市外海町出津の全風景です。

450年ほど前に小さな貧しい寒村だった外海一帯に、

キリスト教の布教が始まりました。

禁教令が出てからは、

ここは佐賀鍋島藩の飛び地が混ざっていたために厳しさを逃れ

多くの隠れキリシタンが存在しました。

遠藤周作の小説「沈黙」の舞台にもなった所です。

その出津の海岸で私たち家族は偶然にも25年程前に

遠藤周作氏と出会った事がありました。

また135年前には遠い遠いフランスノルマンディーより

ドロ神父が出津教会の司祭として赴任されました。

フランスの貴族の出身だったドロ神父は

そこで孤児院や救護院、作業所などを設立し、

ド・ロ診療所で診療もし、教会の建設にも携わり

多大な社会福祉活動に尽力されました。

28歳で日本に来られて以来亡くなられる73歳まで

一度も祖国に帰ることなく地元信者のために尽くされています。

神父の希望でお墓も出津教会から見える所にあります。

亡くなられた時は貴族だったフランスでの財産は

外海での社会福祉に使われほとんど無くなっていたそうです。

来月はローマ法王が令和になった日本に来られ、

長崎でもミサが行われます。

外海出津地区はドロ神父の功績を知る建物などもあり

すごいのですが東シナ海の海がとても美しい所です。

今月は私はなぜか3回も外海を訪ねることとなりました。

皆様もぜひ機会がありましたら、世界遺産にもなっている

外海地区を訪ねてみられませんか?

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