長崎市外海町出津の全風景です。
450年ほど前に小さな貧しい寒村だった外海一帯に、
キリスト教の布教が始まりました。
禁教令が出てからは、
ここは佐賀鍋島藩の飛び地が混ざっていたために厳しさを逃れ
多くの隠れキリシタンが存在しました。
遠藤周作の小説「沈黙」の舞台にもなった所です。
その出津の海岸で私たち家族は偶然にも25年程前に
遠藤周作氏と出会った事がありました。
また135年前には遠い遠いフランスノルマンディーより
ドロ神父が出津教会の司祭として赴任されました。
フランスの貴族の出身だったドロ神父は
そこで孤児院や救護院、作業所などを設立し、
ド・ロ診療所で診療もし、教会の建設にも携わり
多大な社会福祉活動に尽力されました。
28歳で日本に来られて以来亡くなられる73歳まで
一度も祖国に帰ることなく地元信者のために尽くされています。
神父の希望でお墓も出津教会から見える所にあります。
亡くなられた時は貴族だったフランスでの財産は
外海での社会福祉に使われほとんど無くなっていたそうです。
来月はローマ法王が令和になった日本に来られ、
長崎でもミサが行われます。
外海出津地区はドロ神父の功績を知る建物などもあり
すごいのですが東シナ海の海がとても美しい所です。
今月は私はなぜか3回も外海を訪ねることとなりました。
皆様もぜひ機会がありましたら、世界遺産にもなっている
外海地区を訪ねてみられませんか?
0 件のコメント:
コメントを投稿