2021年10月7日木曜日

茂木の十一面観音様

 

神功皇后が三韓に行かれた帰りに立ち寄り裳を着替えられたから

裳着から茂木と名付けられたとも言われている茂木。

その茂木の小高い丘の上にある塩見崎の十一面観音様。

真言密教で空海さんの像、金毘羅神社も祭ってあり神仏習合の観音堂です。

現世利益の観音様は300年以上そこに鎮座しておられ

あるゆる人々の願いを聴いてこられたでしょう。

いつ行っても慈愛に満ちたお顔で迎えて下さいます。

目を閉じられたお姿は人々の悲しみ、苦しみをみんな引き受けて

聴いて下さっているんだろうなあと思います。

でもどうにもしてあげる事ができない時は悲しみの表情をたたえ

言葉にならない慰めを与えてくださっているのでしょう。

今まで慈愛の観音様だと思っていましたが、人に対して

悲しみ慈しみを与える慈悲の観音様なのではないかと

目を閉じられた横顔を拝見していて昨日初めてそう感じました。

どうにもならない事ってけっこうありますからね。

でもそれを通して何かを気付きなるようになってはいきますが、、。

子供の時、1度だけ祖母に連れて行ってもらった事がある観音様。

60歳近くまでずっと忘れていましたが

観音様は一度も私を忘れはされず見えない所で

見守って下さっていたと感じる事がありました。

観音様だけではなく見えない存在が

いつも全身全霊で支えて下さっているから生きて今があります。

いつもお優しいお顔の観音様に

また会いに行きたいと帰ってきたらいつも思います。


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