神功皇后が三韓に行かれた帰りに立ち寄り裳を着替えられたから
裳着から茂木と名付けられたとも言われている茂木。
その茂木の小高い丘の上にある塩見崎の十一面観音様。
真言密教で空海さんの像、金毘羅神社も祭ってあり神仏習合の観音堂です。
現世利益の観音様は300年以上そこに鎮座しておられ
あるゆる人々の願いを聴いてこられたでしょう。
いつ行っても慈愛に満ちたお顔で迎えて下さいます。
目を閉じられたお姿は人々の悲しみ、苦しみをみんな引き受けて
聴いて下さっているんだろうなあと思います。
でもどうにもしてあげる事ができない時は悲しみの表情をたたえ
言葉にならない慰めを与えてくださっているのでしょう。
今まで慈愛の観音様だと思っていましたが、人に対して
悲しみ慈しみを与える慈悲の観音様なのではないかと
目を閉じられた横顔を拝見していて昨日初めてそう感じました。
どうにもならない事ってけっこうありますからね。
でもそれを通して何かを気付きなるようになってはいきますが、、。
子供の時、1度だけ祖母に連れて行ってもらった事がある観音様。
60歳近くまでずっと忘れていましたが
観音様は一度も私を忘れはされず見えない所で
見守って下さっていたと感じる事がありました。
観音様だけではなく見えない存在が
いつも全身全霊で支えて下さっているから生きて今があります。
いつもお優しいお顔の観音様に
また会いに行きたいと帰ってきたらいつも思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿