今上映中の「銀河鉄道の父」見てきました。
宮沢賢治の父や家族が葛藤しながらも賢治を見守り死後も本など出す愛の物語です。
宮沢賢治の童話や詩は有名で賢治ファンは多いと思いますが、
父親や家族から宮沢賢治を描いており何度もジワリと涙が出ました。
9年前の講演の動画で賢治の8歳下の弟の清六の孫さん宮沢和樹氏が
清六さんから聞いたという賢治の話をされたのを見ました。
法華経に惹かれそのように生きたいと願った賢治の人生。
映画ではやや狂信的にウチワ太鼓をたたき
南無妙法蓮華経と唱える姿で描かれていてそこは違和感をもちました。
彫刻家の高村光太郎も賢治を認め亡くなって何年もしてからも
賢治のお父さんは恩義を忘れずに高村光太郎を岩手花巻に疎開させ呼んだそうです。
生前は「注文の多い料理店」と「春と修羅」の2冊の本しか出しておらず
死後に父親や家族の尽力で多くの物語が世に出ました。
父子の葛藤はあっても親バカという程の父親の愛があって
私達が賢治の作品を今もって読めるんです。
賢治の家族を中心に描かれた映画は
賢治の姿をより浮彫にできいい映画を見れたと思いました。
映画では出てきませんでしたが宮沢和樹氏の話では、
賢治が自分の為に書いた黒革の手帳の「雨ニモマケズ」の詩の最後には
南無妙法蓮華経と書かれその両脇には菩薩の名が書かれていたそうです。
また宮沢賢治の本ゆっくり読みたいと思いました。
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