敷島の大和心を人とはば 朝日に匂う山桜花
本居宣長
山々にひっそりと山桜が咲いています。
普段はその他大勢の木々の中で遠目にはわかりませんが、
今の時期だけは、
「私はここにいます」と自分を主張しているかのようです。
山に音楽のように白くぽつぽつと咲き
ぽつぽつと花が終わり他の木と同化して山の中に消えていきます。
日本の野生種の桜ですから、
ソメイヨシノのように華やかではなく、
花と同時に葉が出て楚々とした桜です。
本居宣長は江戸時代後期、医者でありながら古事記を
35年もの間研究し「古事記伝」という本にされた方です。
だから私たちは今、古事記を読むことができます。
古事記も大和心もなかなか難しいのですが、
奥ゆかしく匂うがごとくに咲いている
山桜を見て感じるものはあります。
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