三宮麻由子さんの「そっと耳を澄ませば」を読みました。
全盲なので視覚を超えた世界、手や足で触れる皮膚感覚、
音を聞き分け空間認識までされる聴覚など
あらゆる感覚を使い色んなものを認識されています。
幼い時からピアノや英語を習い
ピアノは熟達されているし、14歳でアメリカ留学もされ、
日本の大学を出て、
外資系の職場では翻訳の仕事をされておられます。
音声入力を装備したパソコンを使い本も出されています。
好奇心旺盛で味噌やお菓子も作られ本格的です。
俳句の手帳はいつも持ち歩き
本はみずみずしい研ぎ澄まされた感性で
日常を虫眼鏡で見るように細やかで面白かったです。
本もかなりの本を点字で読まれています。
相当努力もされたと思うのですが、
さわやかでたぶん楽しんでなさったのでしょう。
目が見える人でも感じないものを
超感覚でとらえられている感じの方です。
読んでいる方も
別の感覚が開かれていくようで興味深かったです。
ご両親は4歳で失明された彼女を
愛情深く良き環境で育てられたのです。
おすすめです。
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